薄暮のノリータをよぎる


図書館隣のブライアント・パークをぶらぶらするものの、肌寒い。紀伊国屋書店に入ってみたりもするけど、そう余計な時間もないのだ。

チャイナタウンはどうなのか。あやしい。文房具店「パール・ペイント」は想像とちょっとちがった。もっとゴチャゴチャ商品があると思った。リーマン・ショックの余余波?そのままベトナム料理の有名店に。わりと美味かったけど、量はアメリカン。ホー、サラダ、レインボージュース(聞いた事ないというだけで頼んだ、2,3色っ・・・)。
ソーホー。「プラダ ニューヨーク エピセンター」。元「グッゲンハイム ミュージアム ソーホー」。磯崎からコールハースへ。美術館からショッピングへ。グローバリゼーションのメタボリズム震源地でもあるかのよう。ニューヨークらしいトポスというわけだ。

暗くなってきたが、おしゃれエリアをよこぎって、「ニューミュージアム」(SANAA)。この辺もおしゃれ化の進行は必定だが、現状との中間が面白いと思う。どうせハリガネみたいなレジデンツタワーに軍配のくせに。

妹島西沢はひとつおぼえのように天井高の操作に執着する。ここではさほど成功していない。外装材も照明もプロポーションも平面も凡庸である。唯物主義者のぼくには床がいちばんよかった。カフェのイスとテーブルはさすが。展示については憶えてもいない。来た通りを再びよぎる。おかえり。おやすみ。