2011-01-01から1年間の記事一覧

総括

いのちはきえる/まためばえる/泣くことならできる/が/のみならず/今度こそ倒せるかもしれない/だって99%までの世界市民が声をあげはじめたのだから/すげー人はあちこちにいる/そのことが生きている実感/ぼくたちは/いつかこの時代を誇らかに回想す…

聖夜にお年玉―「クリスマス・ストーリー」をみる―

けっさくである。撮影、エディットも、やや古典的な方法ではじまったものだから、アルノー・デプレシャンも、いよいよ巨匠の階段を昇りはじめてしまったかと判断しそうになーた。そうではない裏切りにつぐ裏切りが1500分をさいごまで濃密な空間の持続として…

新体制DPRK

新体制となった北朝鮮に対して日中関係が重要度を増すことは素人でもわかる(もちろん経済その他の関係でも)。ただ領海内のトゲトゲしさなんか呆れもするので、搦手からでない「日朝国交正常化」実現がウィンウィンにちがいない。 それはそれとしても、あん…

70

常に世界観をかえようと意識しろ。いいか、集中力が欠けた方の負けだ。といったって、なにも難しく考えることはない。例えばシーツを洗濯するというようなことでも可能。なにより怖いのは一つの解答をいつまでも有り難がっていることである。運動神経のねぇ…

文学に寄り道している

いま、ぼくのなかに2人の文学者がいる、カフカとロートレアモンである。父との関係、都市での孤独さにおいて、この2人の生きざまを思うとき、きわだってはげまされる。今日は24歳で死んだこの異様な詩人ロートレモンの命日らしい。

京都のautumn

忘筌 ここが他の茶室と異なるのは、『茶室研究』にも誌されていることだが、長押が落とし掛けと同じ高さで廻っているところだろう。千鳥に打たれない飛び石や孤篷庵アプローチの延段ともなにか響き合うように思われた。ワシントン・ナショナル・ギャラリー展…

耐震診断

少し前の話になる。知人宅が無料耐震診断を受けたという。関西でも遅ればせながら3.11の影響が出てきたかたちということだろうか(しかし神戸は大地震を経験したではないか。アホか。)。資料をみてかんじた。要するに、耐震壁は長いほど(窓は小さいほど良…

白井晟一展@京都工繊

小規模ながら大いに満足した。大学の名誉の為に一言すると、付属の資料館としては立派なのだが。面白いのは、展示された図面の右下に署名された事務所名が、年代にもよるが、「白井晟一研究所」、「白井建築研究所」、「東京白井晟一設計事務所」と、三種類…

原子力発電に反対する

以下の理由で、原発に絶対的反対(大江健三郎)を表明する。 壱)原発1基が、1年間で原爆1000発分のウランを使用するから。この50倍の「死の灰」が国内には蓄えられている。そもそも、この技術は爆弾製造がはじまりという説もあり、平和利用は2次的だという…

異界への通路

映画『あの夏の子供たち』をみるカラフルなクレジットタイトルが絵葉書のようなパリの街並みをバックに『あの夏の子供たち』は幕をあける。絵葉書のような、とは書いてみたものの、あまり適当ではない。さすがにエッフェル塔や凱旋門ほどのステレオタイプな…

BIN LADEN DEAD, U.S. OFFICIAL SAYS

http://www.nytimes.com/2011/05/02/world/asia/osama-bin-laden-is-killed.html?_r=1&smid=tw-nytimes&seid=auto作戦そのものが間違っていたのではないか。まともに考えれば、拘束し、国際裁判にかけるべきものであるはずだ。米国の狂いは治る徴候すらない…

RWをみて思い出した

イギリス旅行をするうえで、Westminster寺院訪問は欠くことのできない行程である。建築学徒としてはじめて訪れたときには強烈な衝撃が我が身を貫いた。啓示をうけたように跪かざるを得ない。それがオーヴァでないほど、息を呑む荘重、華麗な石の空間なのだ。

多木さんのこと

訃報をつたえる小さな記事で知ったのだが、終の棲家は湘南のアノニマスな一室だったそうで、海が好きで慎ましい多木さんらしいと思った。(海軍兵学校出身者名簿にもその名前をさがすことができる。http://www2b.biglobe.ne.jp/~yorozu/sub2-29.html 8月6日…

ひとりも見捨てない−映画「東南角部屋二階の女」について

それぞれの事情で住む所を失った者たちが築何十年かと思われるアパートにやってくる。だが、期限付の仮住まい。いずれ出て行かねばならない。ここは台風に見舞われたりするし、戦争の記憶も残していた。偶然だがふしぎなコミュニティーが発生する。なかに、…

東日本大震災2

東北の大地震から5,6日経過した。阪神大震災発生後の同じ頃というと、まだ、東灘区の自宅−後で一部損壊の判定を受ける−で、朦朧とした頭でテレビをみながら一日中ガタガタ震えていた、と思う。牛乳をチンする1分が異様に長くかんじた。昼間は公園や学校をい…

東日本大震災1

被災者には申し訳ないがTV映像を東南海のシミュレーションとしてみてしまう。結論的には打つ手なしだが、その次に対しては何か提案できなければならない。NZもこんども、しろおと地震研究者として忸怩している。あそんでたつもりはないが、ルーティンワークを制限してでもそ…

海を飛ぶ夢(DVD)

事故で障がいが残っていらいベッドの上ですごしている。ずっと自死を望んできた。20代のころは海の男だったが、いまでは窓からガリシア地方の寂しい山しかみえない。こんな人物が主人公である。終盤、家庭用のビデオカメラにむかって、「この25年楽しいこと…