ユニオン・スクエアで憩う

気温はもちなおした。ホテル向かいのサンドイッチ屋でベーグル、コーヒー。昨日同様50丁目から島東西を巡回する市バスで、のつもりが、乗る直前に忘れ物に気づいて、パスを取りに逆戻り。ズボンを着替えるからいけない。

国連ビルまで1本。使い勝手よい。セキュリティーチェックをくぐったら、どこのエントランス?逆反り屋根で低層の総会棟の、なんだろう。英語ツアーなら待たずに参加できた。リスニング理解度は1/3程度、ジンバブエご出身という黒人ガイドさんがモデルさんみたいでそれどころじゃなかったこともある。スイスのカップル(avec?)や車イスのイスラエル人など14人ほどのグループだが、みなさん達者な英語で活発に質問している。建築行脚者ってどれほど偉いものだろう。パン・ギムンの等身大パネルの所で「ならんで記念撮影できますよ」といわれて、韓国からの女の子2人組が喜んでいた。一同首をかしげたが。安保理の議場に入場できなかったことはなんといってもドンマイであった。


グランド・セントラル駅まで歩いて、そこから地下鉄でユニオン・スクエア駅をめざすが、ふらり途中下車。通過点にスティーブン・ホールがやったギャラリー「ストアフロント・フォー・アート・アンド・アーキテクチャー」があるためだ。いい。ピボット式の開口部群は、窓であり、入口であり、出口であり、間仕切であり、採光部であり、経路であり、また、それらどれでもない壁となる。「有孔体」の理論を唱え続ける建築家なら涙を流すかもしれない。ミニマル、構成主義も消化しているし、素材感覚も色彩計画も、重くも軽くもなく絶妙。環境に対してもノイズエレメント(宮本佳明)たり得ている。

目的地。老舗古本屋STRANDでエコバッグなんか買っちゃおうか。表に出したラックは全品$1だ、あそうだ、姪できたんだ、弟夫婦はカナダで出会ったから(すねを齧った留学先で何をしておったのだ、共々、共々)、英語の絵本欲しいかも。広場の面したデパート「ベースメント」は庶民的。ソファに座るとエンパイアまで望める。下ではグリーン・マーケット。太陽もでてきたことだし、水分もほしいので、みたことないフルーツばかり量り売りしてもらってその場で食べよう。もっとも不安なのがもっともうまかった。芝生でリスが老婆から残り物をもらっていた。ドッグランは犬の天国だった。地べたに座る若者のファッションはとりどりだ。バンド。スケボー。5番街が銀座やったらここはさしずめ中野ちゃうかな。diversity。