metで魂の救いをもとめる

バッジをつけたままメトロポリタン美術館へ。「広い」「広い」という噂にビビッて、逆にスケールの把握に苦労した。ぼくは体力は並なくせに、あまりじっとしていることができない性格みたいである。脱線するけど、都市を生き抜く運動神経は都市でしかトレーニングすることできない。横断歩道であれ改札であれ、犬の散歩であれ。カフェでくつろいでいる時でさえ。とうぜんネットだってその一コマとなりうる。ひるがえってトラックやスタジアムなんかが一番役に立たない(入ったことすらないが)。ゴダール映画のようにはいかないまでも、びゅんびゅん回ろう。とはいえコレクションが超膨大であることにかわりはない。数時間ではとても見きれない。それは百も承知。ある意味では、今回の旅での目的ははっきりしているのだ。なぐさめ、これである。近現代作品にもとめるものは見出せなかった。2つの聖母子像の前で、とりわけ長く立ちどまった。

神様…。

カフェで休憩して、グッゲンハイム美術館。そういや、ホテルの深夜テレビで、ライトを特集していて、しゃべる声が神様みたいと思った。

偶然プラザ・ホテルを見つけたので、堂々と入ってみたら、サタデー・ナイトだからか、ドレスアップした金持ちがぞろぞろいた。不愉快な気分になったから、すぐに出た。

デリでパストラミサンド。この旅一番美味かったかも。ただ、やや高くてデカい。田舎ものっぽいアメリカ人客が笑ってた。観光地名物のようである。